骨董舎

長寿の象徴 新年を祝う亀文様

♪もしもし、亀よ、亀さんよ♪ 懐かしい童謡ですね。
ウサギとカメの昔話も有名です。あなたはどちらの応援をしましたか?

亀は中国では霊獣として珍重され、四霊の1つとして崇められてきました。

日本では鶴と並んで長寿の象徴として縁起の良いものとされています。

「鶴と亀」の模様は頻繁に見受けられますが、「亀」単独での彫り物、置物、日本画、和模様なども数多く見られますし家紋にも数種類あります。家紋では光亀(こうりんがめ)がコロンとしていてキュートですね。

中国で発祥 蓑亀・みのかめ

亀の中で題材に描かれやすいのが「蓑亀・みのがめ」

甲羅の後ろに毛をなびかせて泳いでいる図を目にされたことがあるでしょう?

背中に「蓑・みの」を羽織ったように見える様子から「みのがめ」と呼ばれています。苔が長く伸びるには相当の時間が掛かることから長寿を象徴したのでしょう。

でも、蓑亀って本当にいるのでしょうか……? 実は驚き!存在しています!

実際、甲羅 に緑藻などが生えて蓑を着ているように見える淡水産のイシガメやクサガメの動画がネットに載っています。チョットした可愛いさですよ!

蓑亀が書物に上ったのは5世紀の中国、そして日本でも平安時代には中国から伝えられたようです。

中国神話の神亀は甲羅の上に「蓬莱山・ほうらいさん」と呼ばれる山を背負い、その山には不老不死の仙人が住むと言われてきました。ちなみにドラゴンボールの亀仙人は不在です。

骨董舎にある亀文様の商品を紹介します

亀の出てくる伝説といえば浦島太郎が有名です。このお話はかなりの悲劇だと思います。一瞬にしてお祖父さんになった太郎さんはその後どう暮らしたのでしょう? 

子供だった私は迷子になったような心細さ、恐怖感さえ覚えました。家も無い、知り合いもいない、年金も身分証明書も無いホームレスになってしまった太郎さん。未完のお話はいまだに頭の消化不良として残っています。どなたか太郎さんは幸せに暮らしたと私に教えて下さい。

亀はペットとしても飼いやすいそうですね。お部屋の置物としても可愛い存在です。のんびり屋の亀さんを愛でながら暮らしてみませんか?心癒やされますよ。

以上 #骨董舎のお留守番でした。

当店にもこんな亀の置物がありましたのでご紹介します。

http://antiques-store.com/item/saiku/13479.html

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