アンティークのある暮らし

アンティーク・骨董品を日常生活に活かす飾り方、使い方の提案

親指サイズの世界で表現される芸術 〜根付〜

根付は江戸時代に流行り、印籠や煙草入れと組み合わせて着物の帯に付けて提げていました。大名から庶民まで、自分のお気に入りを持って楽しんでいたのではないでしょうか。

世界へ広まる根付

根付の語源は諸説ありますが、提げ物の根元に結び付けて着物の帯の上部に引っかけて提げられていたことに由来する説があります。
その文化は江戸時代に広まり、数多くの素晴らしい作品が今も残されています。
明治時代には洋服の文化が始まり、多くの根付が海外に流れました。その頃から根付の人気は非常に根強く、現在でも海外のオークションなどで多くの根付が売買されているようです。

根付をおしゃれに楽しむ

根付の素材には象牙や木が主に使われているものが多いですが、動物の牙・爪・骨などからも多く作られ、姿形の種類も豊富にあります。
お気に入りの品を見つけて普段着、財布、携帯電話などにさりげなく付けて楽しんでみてはいかがでしょうか。

表情豊かな根付たち

懐玉斎正次作根付 9万5000円

懐玉斎正次は、江戸時代後期から明治時代にかけての根付師です。
正次が活躍した時代は、日本独特の工芸技術が海外でも最も知られることとなり、彼の作品のほとんどが欧米諸国に渡ったとされています。
こちらの品は鼓を叩く人物が表現されています。一瞬を切り取ったような動作や表情が面白いです。

古代根付 仙人と子供 8万5000円

小さな子供が仙人の大きな頭を磨いているような光景がなんとも面白いです。
はしごを使わなければ届かないほどで、仙人の頭がどれほど大きいかがよく分かります。
仙人の表情もどこか可愛らしくて、見ているこちらも表情が緩んでしまいそうです。

たばこを楽しむ人物 9万円

つくりがとても良く、古びた象牙の飴色が古さを感じます。

たばこ盆を足元に置き、大あくびをしていて、当時の娯楽を存分に楽しんでいるようです。
詳細は残念ながら不明ですが、裏には「玉文」の銘が入っています。

だるまと子供 4万5000円

子供が抱きついている姿が可愛らしく、仲良く遊んでいるようです。
よく見るとだるまはしかめっ面で、無邪気に抱きつく子供に「仕方ないなあ、やれやれ」と呆れているようにも見えますね。

今回ご紹介した根付は、骨董会館倉賀野店にて販売しておりますので、是非お立ち寄りくださいませ。

◎骨董会館 倉賀野店 
HP http://antiques-store.com/kuragano
群馬県高崎市倉賀野町2466-1
営業時間 10:00〜18:00 火曜定休
電話 080-7933-1122
Mail kottokaikan@shunet.co.jp

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