普段の生活に彩を 〜籠花入〜
籠花入は、茶道における風炉の時季(5月〜10月)に使用されます。軽やかで涼しげなその姿は、日本の暑い気候の中でも気持ちを穏やかにしてくれます。
茶道では、季節に準じた茶花を生けるのが定例ですが、まずは自分自身のお気に入りの花を生けてみても面白いと思います。
籠と花で表現される世界
網目の隙間から見える光が夏の暑さを和らげているようで、凛とした姿が印象的です。
早川尚古斎
初代は1815年、現在の福井県に生まれる。19歳の時、京都にて籠師の修行を積む。
1846年、拠点を大阪に移し、自身を「尚古斎」と名乗る。
独自の作風を展開し、「浪華の籠師」と称された。
籠花入は、和・洋にとらわれず季節の草花を自然な形で生けられるので、生け花を楽しみながらインテリアにもお使いいただけます。
三代目早川尚古斎
初代尚古斎の五男として生まれる。
父から学んだ技術を活かし、東京にて「尚斎」の号で活動。
実兄の二代目が亡くなったことを機に大阪へ戻り、三代目を襲名。
荒竹編の自由奔放な作風で名声を得る。
変わった形の籠は置いてあるだけでも存在感がありますね。
どんな植物でも可愛らしく安らぐ空間を作ってくれます。
玄関などに置いてみると目を引きますね。
四角い形で場所を選ばず、食卓などにどんと置いてみても面白いかもしれません。
気分まで華やかになり、会話も弾むことでしょう。
田中篁斎
父は京都の竹工芸家・田中呉竹。竹籠師である亀山古竹斎に師事。その後は日展や日本伝統工芸展に出品。様々な籠を伝統的な技法で製作する。
独特な籠の網目が暮らしの中に刺激を与えてくれます。
壁に掛けて夏の涼しげな草花を生けてみてはいかがでしょうか。
海外での評価
現在、籠花入のような竹工芸の品々は海外、特にヨーロッパにおいて人気が高まっているようです。
素材を活かした繊細な技術は到底簡単に真似できるものではなく、そこが高い評価に繋がっています。
西洋文化にも通用する籠は、いつまでも私たちの心を豊かにしてくれるでしょう。
今回紹介した花入は、骨董会館倉賀野店にて販売しております。
是非実物をご覧になって、竹の美しさを再確認してみてください。
◎骨董会館 倉賀野店
HP http://antiques-store.com/kuragano
群馬県高崎市倉賀野町2466-1
営業時間 10:00〜18:00 火曜定休
電話 080-7933-1122
Mail kottokaikan@shunet.co.jp