自然の生命が宿る色絵磁器 今右衛門
今右衛門の歴史
今右衛門の歴史は、江戸時代から始まり、今現在もその技術は一子相伝の技法として受け継がれています。
家伝の色鍋島技法を中心としながら、江戸時代から鍋島焼に用いられる伝統を守り墨はじきの技法にも取り込んでいます。
色鍋島で使用されている色は上絵の黄・赤・緑と、染付の青の四色で、赤の上絵付の担当が今右衛門でした。
赤の調合技術は門外不出の秘法として現在も引き継がれています。
今右衛門は鍋島藩の御用赤絵師を務めており、鍋島藩窯は献上品を作る御用窯として、特別な扱いを受けていました。
その後、廃藩置県によって御用窯の歴史は閉ざされましたが、鍋島焼の技法と伝統は今右衛門窯により復興・継承され、その技術は国の重要無形文化財として認定されています。
今右衛門の作品
今右衛門の作品に描かれる絵は、植物がモチーフになっているのが特徴です。
季節ごとに異なる草花が描かれ、白磁の上で繰り広げられる四季の景観はとても美しく可愛らしい仕上がりです。
飾るだけでも楽しめる今右衛門の品、是非一つ持ってみてはいかがでしょうか。
現代を生きる今右衛門の技術
今右衛門椿絵紅茶碗 6客組
こちらの品は現在も活躍している14代今泉今右衛門の工房による作品です。
自然の葉や高級感あふれる細やかな表情の花から静かな美しさを感じられます。その見た目が紅茶の香りを一層引き立てくれるので、ティータイムにはピッタリですね。
白地と椿の花の対照的な色合いが出す雰囲気は、楽しんで使えば使うほどに、愛着が湧いてくるようです。
縁が薄く作られており、普段使うようなマグカップなどと比べると口当たりが非常に良く、同じ紅茶でも味が格段に違うように感じられます。
こちらの品たちは骨董会館倉賀野店に展示していますので、是非とも一目見に来てください!
◎骨董会館 倉賀野店
HP http://antiques-store.com/kuragano
群馬県高崎市倉賀野町2466-1
営業時間 10:00〜18:00 火曜定休
電話 080-7933-1122
Mail kottokaikan@shunet.co.jp