精巧な作品を生み出す彫刻家、島田美晴
島田美晴(しまだびせい) 1870〜1942
明治から昭和にかけて活躍した、新潟県村上市岩船町出身の木彫家。
12歳の頃に、東京日本橋の職人に奉公したのち、彫刻家・石川光明に師事しました。
人物や動物をモデルとした彫刻を得意とし、主な作品として「羅浮仙」や「林和靖」が挙げられます。
こちらは以前も紹介しました、鹿のつがいを彫刻した作品です。
表情や毛並みなど、まるで本物の鹿から型を取ったかのように繊細な彫りが印象的です。
高さ 21cm
55万円
こちらは坊主の姿を表現した作品です。
箒を持つ手、衣服の動きを表現が非常に細かく、あどけない表情を見ているとこちらも微笑んでしまいそうです。
高さ 23.5cm
23万円
こちらは中国・北宋の詩人、林和靖です。
長く貯えた髭、ゆったりとした衣服、右手に持った杖など、仙人のような姿をしています。
顔を上げ、遠くを見つめる姿を見るに、何か詩を考えているのでしょうか。
一体の彫刻に留まらない精密な作りをしています。
中国・羅浮山の梅の名所に現れた梅の妖精、羅浮仙を題材にした作品です。
おそらくもともとは右手に何か持っていたのでしょう、何かを入れる穴が空いています。
女性としての美しい姿がそのまま表現されています。
高さ 23cm
23万円
島田美晴の作品に限らず、今回紹介した作品ほどの品はもうなかなか出てこないと思います。
ぜひ骨董会館へこの素晴らしい作品を見にいらっしゃってください。
◎骨董会館 倉賀野店
HP http://antiques-store.com/kuragano
群馬県高崎市倉賀野町2466-1
営業時間 10:00〜18:00 火曜定休
電話 080-7933-1122
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