企画展 民藝イズムの作家たち
初夏を感じる清々しい季節となりました。
今回は、骨董舎から企画展のお知らせです。
民藝イズムの作家たちと題して、民藝運動の提唱者である濱田庄司、河井寛次郎の作品をはじめ、民藝の流れを受け継ぐ作家らの作品も含め陶磁器約80点を展示します。あわせて販売も行います。
民藝とは…
「民藝」とは「民衆的工芸」の略語で、1926年、思想家・柳宗悦をはじめ、濱田庄司、河井寛次郎らが人々が日常に使うものにこそ美しさがあり芸術であるという考えのもと、この言葉が生まれました。
当時の工芸界は、装飾を施した観賞用の作品が主流でした。柳らはその時代に、新しい美の基準を示し民藝運動を繰り広げました。工業化が進み、大量生産の製品が少しずつ生活に浸透してきた時代の流れも関係しています。日本古来の手仕事の文化を案じ物質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを民藝運動を通して追求したのです。
この考え方は、精神的な豊かさを求める現代にも通じるものがあるのではないでしょうか。
いくらでも安い食器が手に入る時代です。しかし、毎日使う食器です。自分が気に入ったもの、美しいと思ったものを使い眺める、作者の創作意図に思いを馳せる。そんな時間こそが物を大切にし、生活を豊かにするのではないでしょうか。
企画展の詳細
【開催日時】 5月25日(水)~7月7日(木)
午前10時~午後6時30分
※火曜定休
【開催場所】 煥乎堂前橋本店3階 骨董舎内
【観覧料】 無料
【出展作家】
濱田庄司、河井寛次郎、バーナードリーチ、富本憲吉、藤本能道、田村耕一ほか