根付 お囃子
向かい合って太鼓を打つ2人と、その間をくぐり抜けるような仕草の人物が象られています。
勇ましく太鼓を打ち鳴らした為か、右の人物のたすきは背中でほどけそうになっています。
2人の間でおどけた表情で扇から顔を覗かせている者は、八咫烏の図が描かれた祭事の飾りのような物を担いでいます。
八咫烏は神武天皇を熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラスで、こちらの根付は「人々を幸福に導く」という八咫烏祭りの一場面のようです。
表情や指先、足先の動きなど細部まで躍動感に満ちた細工が素晴らしいお品物です。
サイズ:幅3.5 奥行2 高さ3.3cm
時 代:明治時代
銘有無:裏面に永次の銘があります。
箱有無:無し
傷有無:無し