古美術名品『集』40号
特集1 開館250年・大英博物館所蔵 日本古美術の至宝
今年、開館250年を迎えた世界最古・最大の博物館「大英博物館」。そこに集結する人類の遺産は700万点にものぼり、国内外の人々に無料公開されています。そこはいわば「文化・芸術の国境なき聖域」です。その理念に賛同し、日本の企業・三菱商事は昨年から、大英博物館「日本ギャラリー」のスポンサーとなりました。今回の『集』は40号記念として、大英博物館と三菱商事の協力のもと、大英博物館が所蔵する様々なジャンルの日本古美術の至宝をご紹介します。
特集2 サントリー美術館〜まぼろしの薩摩切子
幕末から明治にかけて薩摩で生まれたカットガラスの至芸「薩摩切子」。わずか数十年で生産が途絶え、現存する遺品はわずか200点といわれています。サントリー美術館で3月末から開催される「まぼろしの薩摩切子」展では、そのうち160点の優品が一堂に会します。展覧会に先がけて、薩摩切子の技と美をお楽しみ下さい。
特集3 高見恭子さんの「好きっとLife」
作家・高見順を父とし、ご自身もエッセイスト、タレントとして活躍されている高見恭子さん。テレビや雑誌でもそのシンプルなライフスタイルが取り上げられています。以前、『集』の9号でもご登場いただきましたが、今回はご自宅にお邪魔して、好きなものに囲まれて身も心もすっきりと暮らす、そんな「好きっとLife」ぶりを拝見。食器棚は見事に「白と青の器」(伊万里染付)だけでした。
特集4 京都文化博物館・名古屋ボストン美術館 ノリタケデザイン100年の歴史
2007年で創業100年となったノリタケカンパニーリミテドは、日本の陶磁器メーカーのパイオニアでした。明治期から戦前につくられた華麗なデザインの製品は「オールドノリタケ」と呼ばれ、国内外で多くのファンを魅了しています。この特集では、展覧会「ノリタケデザイン100年の歴史」を取り上げ、初公開された美しいデザイン画帖とともに、多彩なデザインのオールドノリタケを紹介しています。
発行日 2009年3月
ISBN978-4-921031-41-1