特集1 円空・樹に宿る神仏を彫る
「生涯に十二万体の像を彫る」…そう誓いを立て、北は北海道から南は九州まで、作仏行脚（さくぶつあんぎゃ）を続けた修験僧・円空。今の岐阜県に私生児として生を受け、関市の長良川河畔に身を埋め即身成仏を遂げるまで、樹に宿る神仏をひたすら彫り続けた六十四歳の生涯でした。今号の巻頭特集では、飛騨高山から郡上市、岐阜市、羽島市と円空の岐阜をたずね、「野の民」への慈愛と救済の祈りを刻んだ円空仏の魅力を探ります。

特集2 三井美術館・新春の寿ぎ
昨年十月に日本橋の三井本館七階にオープンした三井記念美術館。特集その二では、来年一月四日から開催される「新春の寿（ことほ）ぎ」展を紹介します。丸山応挙の傑作、国宝「雪松図屏風」や志野茶碗の国宝「卯花墻」をご堪能ください。

発行日　2006年12月

ISBN4-921031-31-2