乳香没薬贈答ケース
【箱の蓋裏の英文】
Frankincense The Gift of Kings Myrrh
Frankincense & Myrrh are burned for their aromas is a tradition in the Arabian Gulf and has been used since prehistoric times for religious and medicinal purposes.
This precious resin, once literally priced by weight in gold, travelled by camel caravan and sea to the temples of Ancient Babylon, Egypt and Rome.
The Frankincense & Myrrh are harvested from trees which are indigenous to the coastal plains of southern Arabia where the climate is hot and rainfall slight.
Incisions are made in the bark of the trees from which the resins oozes out and hardens to form drops.
Experience the aroma of this precious substance by burning on a hot surface like charcoal or light bulb.
(この英文は少し文法的にヘンなところがあると思うのですが、とりあえず意訳してみます)
【意訳】
乳香(にゅうこう) 王様の贈り物 没薬(もつやく)
香りのために燃やされる乳香と没薬はアラビア湾の伝統品で、先史時代から宗教や医療の目的のために使用されてきました。
この貴重な樹脂は、かつては文字通り金の重さで値段がつけられ、古代バビロンやエジプト、ローマの神殿に、駱駝のキャラバンや海路によって運ばれました。
乳香と没薬は熱帯で雨量の少ない南アラビアの海浜の平地に生えている樹木から採取されます。
樹皮に入れた切り込みから流れた樹液が、徐々に固まってドロップ状になります。
炭や電球などの熱くなった表面で燃やして、この貴重な香料の香りを体験してください。
乳香(フランキンセス)は最高級の香料として、古代オリエントやエジプト、ギリシア、ローマで神に捧げられたものです。古代エジプトでは日の出とともに太陽神ラーに捧げられました。イエス・キリスト生誕に際し、東方の三博士が持参した三つの贈り物は、黄金の乳香に没薬でした。古代アラビア諸王国の一つ、シバ王国のシバの女王とユダヤ王国のソロモン王とが会見した際、シバの女王はソロモン王に乳香を贈呈したとされます。
没薬(ミルラ)は乳香より刺激が強く、防腐剤として古来より珍重され、古代エジプト人がミイラ作りの防腐剤として大量に没薬を使用したことから、ミイラはミルラから派生した言葉だといわれます。
本作はそれら貴重な香料を入れた古い贈答用のケースで、おそらくアラビア湾に面する香料の産出国で作られたものではないでしょうか。後になってこの箱の中に、木片状の沈香(じんこう・伽羅)と練香のような黒く丸い香料(何かは不明)も追加して入れられたのだと思います。
サイズ:高さ5.5×幅23.1×奥行5.2cm
乳香と没薬約30g 沈香約3g 練香(?)2個7g
銘有無:無銘
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