煌びやかな金彩の上に花鳥図が描かれた優雅でかわいらしい小壺です。金彩の陰影と藤色の対比が華やかな中にも上品な印象を持たせています。藤の枝に留まる小鳥の足先や羽毛の柔らかさまで細やかに描かれ、仲良く歌うような表情からは、さえずりが聞こえてくるかのようです。

リモージュの磁器はフランス中部に位置するリモージュという町とその周辺で生産される磁器のことを指します。真っ白な生地の上に華麗な絵付けを施すリモージュ磁器はセーブルと並んでフランスでは最も古い歴史を持ち、最盛期には多くの窯元が現れ、印象派の画家ルノワールも絵付け職人として雇用されていました。
リモージュの華やかな磁器は時を越えて今もなお世界中で愛されています。

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