古美術名品『集』44号
特集1 甦れ、龍馬
大河ドラマで人気の坂本龍馬の特集です。『集』ならではの特集として、龍馬の刀や鐔、ピストルなどの遺愛品、龍馬を薫陶した佐久間象山の発明品、勝海舟の書などを豊富に盛り込みました。また、龍馬ゆかりの京都を訪ね、霊山歴史館や寺田屋、酢屋なども紹介。さらにテレビで活躍中の日本史講師・河合敦さんへのインタビュー記事、幕末維新史研究家の菊地明さんと霊山歴史館主任学芸員の木村武仁さんからの特別寄稿もあり、読み物としてもお楽しみいただける内容です。ひと味違う「龍馬特集」をご堪能ください。
特集2 幕末長崎古写真展〜龍馬と彦馬 維新のまなざし
昭和を代表する偉大な写真家・土門拳の生誕100年を記念し、山形県の土門拳記念館では、土門拳の多くの仏像写真を展示する展覧会「日本人の心ー仏像巡拝ー」が開催されています。戦後リアリズム写真の大傑作『ヒロシマ』や『筑豊のこどもたち』など強烈な写真集を遺した土門拳ですが、一方で『古寺巡礼』に集約される膨大な寺院と仏像の写真を遺し、今日の仏像写真の草分けともなりました。そんな土門拳が愛してやまなかった奈良、室生寺の「釈迦如来坐像」「釈迦如来立像」、浄瑠璃寺の「九体阿弥陀如来坐像」などの写真を土門拳の文章とともに紹介しています龍馬をはじめ幕末維新の志士たちを数多く撮影した日本初の商業カメラマン・上野彦馬の小特集です。長崎歴史文化博物館で、4月10日(土)から5月31日(月)まで展覧会が開催されます。龍馬特集とあわせてお楽しみください。
他の特集もご覧下さい
骨董ジャンボリー探訪記~あの店のこの逸品、家康が愛でた先端技術、移動する仏像~有田川町の重要文化財を中心に、広重「江戸名所百景」の世界、などなど、盛り沢山の内容でお楽しみ下さい。
発行日 2010年4月
ISBN978-4-921031-44-2