古美術名品『集』43号
特集1 悠久の古都 奈良の仏像
2010年奈良では「平城遷都1300年」を記念しさまざまなイベントが企画されています。今回の特集では中でも「奈良の仏像」にテーマをしぼり、来年度特別公開される仏像の数々を紹介しています。今年は興福寺の阿修羅像が東京と福岡で公開され大きなブームを呼びましたが、来年は奈良の各寺社で実物との対面が可能となるのです。「日本一の美人」との誉れ高い浄瑠璃寺の「吉祥天女像」、談山神社に遺る唯一の仏像「談峯如意輪観音像」、金峯山寺の高さ7mを超える巨大な「金剛蔵王権現像」など、普段は公開されない秘仏をはじめ、重要文化財に指定されている仏像の写真が満載です。悠久の時を超え、今に伝わる仏像たちの微笑みと祈りをご覧下さい。
特集2 土門拳「日本人の心〜仏像巡拝」
昭和を代表する偉大な写真家・土門拳の生誕100年を記念し、山形県の土門拳記念館では、土門拳の多くの仏像写真を展示する展覧会「日本人の心ー仏像巡拝ー」が開催されています。戦後リアリズム写真の大傑作『ヒロシマ』や『筑豊のこどもたち』など強烈な写真集を遺した土門拳ですが、一方で『古寺巡礼』に集約される膨大な寺院と仏像の写真を遺し、今日の仏像写真の草分けともなりました。そんな土門拳が愛してやまなかった奈良、室生寺の「釈迦如来坐像」「釈迦如来立像」、浄瑠璃寺の「九体阿弥陀如来坐像」などの写真を土門拳の文章とともに紹介しています。
特集3 パリに咲いた古伊万里の華
昭和を代表する偉大な写真家・土門拳の生誕100年を記念し、山形県の土門拳記念館では、土門拳の多くの仏像写真を展示する展覧会「日本人の心ー仏像巡拝ー」が開催されています。戦後リアリズム写真の大傑作『ヒロシマ』や『筑豊のこどもたち』など強烈な写真集を遺した土門拳ですが、一方で『古寺巡礼』に集約される膨大な寺院と仏像の写真を遺し、今日の仏像写真の草分けともなりました。そんな土門拳が愛してやまなかった奈良、室生寺の「釈迦如来坐像」「釈迦如来立像」、浄瑠璃寺の「九体阿弥陀如来坐像」などの写真を土門拳の文章とともに紹介しています東京都庭園美術館で12月23日まで開催され、来春からは九州国立博物館、MOA美術館、兵庫陶芸美術館へと巡回する展覧会の紹介です。江戸時代初期、日本の有田から遙かヨーロッパへと輸出され、王侯貴族に愛された伊万里焼。輸出初期から1750年代の衰退期までを4期間に区切り、輸出伊万里の変遷を追います。ヨーロッパで華麗な装飾を施された珍しい作品などをご堪能ください。
発行日 2009年12月
ISBN978-4-921031-43-5